Uber Eats に出店後、なかなか注文が入らず、期待外れだと感じてしまう原因について情報を共有させていただきます。
目次
Uber Eats に出店後、なかなか売れない加盟店に共通する傾向は以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
お店の利益を優先した結果、ユーザーの予算を大きく超えてしまい、全くオーダーが入らない場合があります。
Uber Eats の販売手数料35%を考慮すると、必然的に売価を上げざるを得ませんが、ユーザーのお財布事情を無視して、売価を上げた結果、まったく注文が入らないことが現実に起こります。
Uber Eats で注文されやすい価格帯は
ランチで1,500円前後、ディナーで2,000円前後というデータがございます。
どんなに美味しそうな料理でも、客単価を大きくオーバーしてしまうと、お客様が寄ってこないのは当然です。
なんでもかんでも安くすればよいというわけではありません。
まずは、お客様がお得だと感じられるような看板メニューを最低1品用意し、PRすることで集客を強化します。
そのうえで、トッピングや追加購入を促すことで、利益を確保する狙いです。
注文が入らない場合、お試し品のように安く提供し、ユーザーの反応を確かめつつ、徐々に利益を改善していくイメージです。
Uber Eats には、20万店舗近くの加盟店が参加しているというデータがあります。
競合だらけのプラットフォームで勝ち残るには、特に他にない強みが必要です。
実店舗で人気なメニューをUber Eats の看板メニューとして売り出すものの、なかなか成果がでないケースもございます。
理由としては、Uber Eats の利用者にとって、お店の雰囲気やコンセプトは関係なく、食べたい料理を予算内でお得に食べられるかという視点で利用されるためです。
(年齢や地域性に左右されますが)Uber Eats の利用者は、うまい、安い、ボリューム大の視点で選ぶ傾向が強くなります。
同じジャンルの料理でも、他のお店よりもボリュームを多くしたり、原価を下げて安くしたり、ボリュームを増やしたり、何かしらの強みをとがらせる工夫が必要です。
極端な例ですが、学生が多い地域で本格的なフレンチやイタリアンを積極的にPRしてもなかなか良さを理解してくれないでしょう。
逆に高齢者が多い地域で、マヨネーズたっぷり唐揚げ山盛り丼を積極的にPRしても売れません。
そのため、出店エリアにおけるお客様層にあった商品を考えなければなりません。
実店舗の商圏エリアとUber Eats の商圏エリアは大きく異なります。
実店舗は立地勝負な部分が大きいですが、Uber Eats は数キロ離れた場所からオーダーが入りいます。
そのため、Uber Eats の顧客層と実店舗の顧客層は異なる場合があることに注意が必要です。
Uber Eats を利用するお客様層は出店エリアの影響を大きく受けます。
富裕層が暮らすエリアであれば、客単価は平均を上回る可能性が高まります。
逆に学生に人気のエリアや物価の低いエリアにお店がある場合、客単価は平均を下回る可能性が高まります。
お店がある場所にはどのようなタイプのユーザーが多いのか、それに伴い客単価はどれくらいが適切なのか見直す必要がありそうです。
Uber Eats の利用者は、20~40代の男女で単身世帯および家族世帯が多い印象です。
仕事から帰宅して、自炊するのが手間だと感じるとき、天候が悪く外出が億劫なとき、小さいお子さんがいて料理をする時間がないときなどが、Uber Eats の主な利用シーンだと言われております。
お店がある地域にはどのような人が暮らしているのか、その人たちはどのような料理に興味を示すのか、フードデリバリーをはじめる際は、実店舗と異なる視点で事業計画が必要です。
そもそも出店エリアに利用者が少ない可能性がございます。
最近エリア内になったばかりの地域は、認知が不足しているため、致し方ありません。
Uber Eats は新しくエリアになった地域に対して積極的にポスティングを行っておりますので、認知が広まり徐々に利用者が増えることを待つしかありません。
もしくは、実店舗に「Uber Eats はじめました!」のようなポップを設置して独自に宣伝することも可能です。
配達パートナーが少ないエリアでは、注文が制限されてしまいます。
どんなに利用者がいても、配達パートナーが少ない場合、人手不足で配達できなくなってしまうからです。
Uber Eats は店舗側で自社配送も可能となっており、配達パートナーが少ないエリアでは利用を考えてもよさそうです。
出店後に注文が入らない場合、重複しますが以下の点を1つずつ解決する必要がありそうです。
あまり知られておりませんが、Uber Eats には、新規出店のお店を上位表示しています。
そのため、出店直後は多くのユーザーに露出されるチャンスでもあります。
しかしながら注文が全く入らないということは、ユーザーのニーズを満たせてない場合がほとんどです。
Uber Eats は波に乗れば、大きく売上に貢献してくれます。
天候が悪くて実店舗の売上が好ましくないとき、逆にUber Eats の売上が伸びたり、Uber Eats でお店を知ってもらえたり、使いこなせれば頼もしいビジネスパートナーになってくれます。