これからフードデリバリーに出店をお考えの方向けに、Uber Eats と出前館の違いについて共有させていただきます。
目次
Uber Eats と出前館の主な違いを下記へまとめます。
Uber Eats | 出前館 | |
初期費用 | 0円 ※キャンペーン期間中のみ | 0円 |
手数料 | 配達35% テイクアウト12% | 配達35% 決済手数料最大3% |
その他費用 | 写真撮影(任意)13,000円 タブレットレンタル(任意)22,500円 | タブレットレンタル(任意)月々2,000円 |
支払日 | 毎週 | 毎月 |
入金日 | 週末締、翌週3営業日程度 | 月末締、翌5営業日以内 |
最低出品数 | 5品 | 10品 |
登録方法 | WEB登録のみ | WEB登録のみ |
出店前相談 | なし | なし |
配達方法 | 配達パートナー or 自社配送 | 配達員 or 自社配送 |
対応エリア | 47都道府県 | 47都道府県 |
となっております。
Uber Eats も出前館も新規出店時にかかる基本料は0円です。
手数料の仕組みは、売れたら都度発生する従量課金です。
逆に売れなければ1円もかかりません。
Uber Eats は配達とテイクアウト機能が備わっており、ユーザーが配達による注文を行った場合、配達手数料35%が店舗側に発生します。
一方でユーザーがお店に来店しUber Eats のアプリからテイクアウト注文を行った場合、テイクアウト手数料12%が店舗側に発生します。
出前館は配達手数料および決済手数料を合わせた35%~38%が店舗側へ発生する仕組みです。
※Uber Eats は決済手数料を負担してくれます。
デリバリーの注文を受けるため、Uber Eats 用と出前館用にタブレットを用意する必要がございます。
店舗様ご自身でタブレットを調達することも可能ですし、Uber Eats および出前館のどちらかでタブレットをレンタルすることも可能です。
Uber Eats のタブレットは、22,500円を12分割で支払います。
一方で出前館のタブレットは使用期間中、毎月2,000円が発生します。
タブレットの性能に優劣はありません。
※通常、Uber Eats と出前館のタブレットを1台で済ませることはできません。
Uber Eats
飲食店経営にとって、お金のサイクルは非常に大切です。
Uber Eats で発生した35%の手数料およびレンタル料等は毎週末に確定します。
Uber Eats で発生した費用はすべて売上から差し引かれます。
売上が0円の場合、翌週に繰り越されるため、別途費用を支払う必要はありません。
Uber Eats の入金サイクルは週末締、翌週3営業日程度で銀行口座へ支払われます。
出前館
出前館で発生した35%の手数料およびレンタル料等は月末に確定し、売上から差し引かれます。
売上が0円の場合、翌月に繰り越されるため、別途費用を支払う必要はありません。
出前館の入金サイクルは月末締、翌5営業日以内に銀行口座へ支払われます。
Uber Eats も出前館もどちらもWEB登録により出店申請を行います。
WEB登録後に担当者から連絡がきますので、その際に様々な質問を行えます。
WEB登録を行った後でも出店する/しないの判断を行えます。
なお、どちらのサービスもWEB登録前の相談を受け付けておりません。
Uber Eats も出前館もオーダーの配達を外部のパートナーへ委託します。
Uber Eats は配達パートナーと呼ばれ、出前館は配達員となります。
尚、どちらのサービスも自社配送に対応しており、自社で配送を行うことで配達手数料を売上にできたり、配達エリアを広げたりすることが可能です。
対応エリアはどちらも47都道府県に対応しております。
サービスの特徴を以下にまとめます。
Uber Eats | 出前館 | |
客層 | 単身、家族、20代~40代が多い印象 | 単身、家族、30代~50代が多い印象 |
客単価 | 1,500円~2,000円前後 | 2,000円~2,500円前後 |
オーダー数 | 出前館より多い | Uber Eats より少ない |
配達員の数 | 出前館より多い | Uber Eats より少ない |
その他の傾向 | オーダー操作がシンプル | オーダー操作がやや複雑 |
Uber Eats は最低注文金額がないため、特に若い層からの単品注文が多い印象です。
一方で、出前館には最低注文金額があるせいか、家族注文が多い印象です。
家族注文が多くなる影響により、Uber Eats よりも出前館の客単価が高くなる傾向にあります。
オーダー数については、出店する地域によって全く異なります。
表の数字はすべて東京都内、神田駅付近、吉祥寺駅付近、世田谷市内あるレストランにおいてUber Eats と出前館のオーダー数を比較した参考データとなります。
フードデリバリー事業において、配達をする方々の稼働状況が非常に重要です。
配達を行う方々が少なければ、料理を運べず、オーダーがストップしてしまいます。
特に雨の日など悪天候の際は、配達の方々が離脱してしまい、実際に停止することが多くなります。
そのため、出店するお店の付近に配達員がいるか否かもデリバリー事業の成果に大きく作用します。
オーダーアプリとは、ユーザーからの注文を受け付けるアプリです。
飲食店は専用のタブレットを操作して料理を作り、最後に配達の方へ引き渡します。
何も問題がなければ操作性にさほど差はでません。
しかし、品切れ設定や、休業日の設定などを行う際に出前館の操作はやや複雑です。
その点、Uber Eats は操作性の面で優れています。
ほとんどの飲食店では、Uber Eats と出前館が同時に導入されています。
オーダーを受け付けて、料理を作り、配達の方へ渡す一連の流れはどちらも変わりません。
ですが、同時に活用する際に注意すべき点を共有させていただきます。
出店直後は特に上記の2点について戸惑うかもしれません。
Uber Eats と出前館の料理を準備して配達員に引き渡す際に、誤ってUber Eats の料理を出前館の方へ渡してしまったり、逆のケースもあり得ます。
特に忙しい時間帯にオーダーが重なってしまうとミスが発生しやすくなりますので注意が必要です。
なお、Uber Eats も出前館もお店のピークタイムだけ一時休止することが可能です。
配達員の方によって異なりますが、出前館の場合、間違えないように受取時にオーダーの詳細を1つずつ入念に確認します。※そのようなマニュアルになっています。
一方でUber Eats では料理の中身まで確認せず、オーダー番号だけでやり取りできます。
出前館は料理を渡す際にミスに気が付く可能性がありますが、Uber Eats は番号でやり取りするため、料理の入れ忘れ等を見落としがちです。
若干、操作性に違いはあるものの、慣れてしまえば二刀流が当たり前になります。
同時におこなう場合、Uber Eats 用と出前館用でタブレットを別々に用意する必要がありますが、どちらも安くレンタルできるうえ、毎月の利用料は従量課金(売れたら費用が発生する仕組み)のため、とりあえずお試しで導入してみてもよさそうです。
店舗が忙しい時は、Uber Eats、出前館ともに一時休止も可能なため、店舗がヒマな時間帯に活用するなど、いざというときの収入源として同時に導入することを強くおすすめいたします。