目次
2023年6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 2024年1月 | 2月 | 3月 | 計 | |
売上(万円) | 20 | 26 | 19 | 14 | 16 | 16 | 15 | 13 | 13 | 9 | 161 |
注文数(件) | 110 | 142 | 98 | 64 | 84 | 76 | 77 | 55 | 69 | 47 | 822 |
2023年6月~2024年3月までの売上合計は約161万円という結果になりました。
正直、出店前は1日1件注文がくれば御の字だと考えておりましたが、まさか1か月に100件近いオーダーが入るなんて本当に驚きです!
月間の売上を件数で割れば、商品単価がでますね。
つまり、おおよそ1件あたりの単価は1,958円(小数点以下切り捨て)ということになります。
うどんなので、家族からの注文も多くあり、客単価が上がったように思います。
単品で薄利多売となるよりも、家族層のファンを多く獲得することがお店にとって嬉しい結果になりそうです。
こちらのお店では、温かいうどんと冷たいうどんを選択できるように工夫しており、春夏秋冬を通じてご提供できるように心がけております。
しかしながら、出店以来、メニュー構成を変えずに同じ料理をご提供し続けているせいか、だんだんとリピーターの方が飽きてしまっていることも考えられます。
通常、大衆的なうどん屋さんでは、(大手は特に)季節限定メニューやまったく新しい味を入れ替わりご提供していることがほとんどです。
Uber Eats のお店でもお客様を飽きさせないために、まずは売れてないメニューを下げて、新しいメニューに入れ替えることが重要だと思いました。
売上は想像以上によかったものの、肝心要な利益についてざっくりと求めてみましょう。
うどんの原価はだいたい30%程度です。
ですのでざっくり見積もって、売上161万円に対して48万円程度が原価となります。
食材原価以外にかかるコストとしては、Uber Eats に支払う手数料があります。
こちら、配達の注文1件あたり35%がかかりますので、売上161万円×35%の約56万円が手数料としてマイナスされる計算です。
以上、売上161万円から原価48万円および手数料56万円を差し引いて手元に残るざっくりとした利益は、57万円という結果になります!
上記で集計したデータは10か月分のデータとなるため、1か月あたりの平均になおすと、約5万7千円の利益を獲得できる計算になります。
店内飲食にすると、お客様単価800円として、約71名の来店があったことと同じくらいです!
Uber Eats のいいところは、完全にデリバリーなので、店内で接客や洗い物をしなくてよい点ですね。
デリバリーの注文は、普段のオペレーションとさほど変わらないので、全く負担になりません。
やはりUber Eats があるのとないのとでは、店舗経営の面で大きな差がでそうです。
Uber Eats には、ユーザーが何人お店にアクセスしてきたのかチェックできるツールが備わっていて、だれでもオンラインで日々確認することが可能です。
このデータからわかることを共有いたします。
上記の期間2023年6月から2024年3月末までに約8,000人以上の来店があったことがわかりました。
来店とは、Uber Eats でいうアクセスです。
ユーザーはUber Eats の注文アプリから食べたいものを回遊して、当店にたどり着くイメージです。
そんなユーザーが8,000人以上アクセスしてくださったということです。
しかしながら、そのうちの9割のユーザーは購入せずに他のお店に移っていきます。
こちらのうどん屋さんでは、約800人のユーザーが最終的にうどんを購入したことになります。
うえの表にある注文件数とおおよそ一致しています。
Uber Eats では、いかにこの購入率を上げられるかがポイントになりそうです。
飲食店経営においてリピーターのお客様の存在がとても大きいです。
その点、Uber Eats に関しても同じことが言えそうです。
出店直後はリピーターのお客様がおりませんが、10か月以上経過した今となっては、売上のうち約20%がリピーターのお客様で構成されているようです。
Uber Eats ではリピート率もチェックできるので、日々リピーターを増やせるように何かしらの対策を考えたいところです。
Uber Eats のシステムでは、どのメニューが良く売れているかランキング形式で表示されます。
登録した商品ごとに日別の注文件数がわかるので、あまり売れてないメニューを改善したり、逆に人気なメニューに利益をとれるトッピングを追加してみたり、様々な工夫ができそうです。
店内で人気のある看板メニューがUber Eats でも圧倒的に人気なんだと知ることができます。
Uber Eats で盲点になりがちな点は、実店舗の商圏エリアよりもUber Eats のほうが圧倒的に広いという点です。
そのため、想定していなかったお客様層からの注文があり、店内であまり売れていないようなメニューがUber Eats では売れることに気が付きました。
Uber Eats にはレビュー機能が備わっており、注文したお客様がお店を星5つの基準で評価することが可能です。
レビューは基本的にお店側で見れるようになっていて、たまにコメント付きで送られてきます。
単に星5つという結果だけでなく、コメントや5つ星になった理由を確認することで、喜ばれる点をもっと伸ばしていくことが可能になります。
たとえば、
などの評価が表示されるため、これらのコメントを参考にして、うどんの量を大中小から選べるように変更したり、弦の温度を保てるような容器に変えてみたり、お客様のニーズから逆算して改善することも可能です。
非常に残念ですが、すべてのお客様を大満足させることは難しいです。
もちろん中には低評価となってしまったお客様もいらっしゃいます。
低評価のコメントには
などの評価が表示されます。
すべてのリクエストに答えることは非常に困難ですが、あまりにも頻発して低評価になるようなメニューがある場合には、そのメニューの販売を取り消すことも可能です。
うどん屋さんの場合、デリバリーで運んでいる際に、つゆが容器からこぼれてしまってクレームになり、低評価になることが多々ありました。
低評価をいただくことで、お店の外で起きている不満に気が付くことができるので、レビュー評価のチェックはかかせません。
Uber Eats には有料ですが広告機能が備わっています。
毎週予算を設定しておくことで、お店を上位表示させ、アクセス数を増加させることが可能です。
実は、当店では有料で広告を行ったことがありません。
Uber Eats では売上が良いお店に対して無料の広告枠が付与されるようです。
ありがたいことに、当店も選ばれたことがあり、たまに無料で広告を使わせていただいております。
この上位表示させる広告の威力はとてつもなく、広告を行ったとたん4倍以上のアクセス数が増加します。
このページの上のほうで説明したとおり「お店を訪れた10%くらいのお客様が購入する」ということを知っているので、アクセス数が増えれば増えるほど売上が上がることを実感できました。
Uber Eats の広告の良いところは、広告が出しっぱなしになるのではなく、オンオフを好きなタイミングで切り替えられる点です。
お店が忙しいときは広告をオフにしておきオーダーをストップするように調整することが可能です。
逆に雨の日や来客が少ない時に広告をオンにすることで、すぐに成果につながるので非常に便利です。
当店では無料広告枠をいただて活用している程度ですが、アクセス数が4倍に増える結果、売上も増加します。
問題はコスパですが、たとえ無料枠でも費用が表示される仕組みのため費用対効果を測定できるのですが、正直お金をかける価値はあると思います。
広告をすると、購入率の分だけ売上が増えるとともに、リピーターも増えますので、広告を辞めたとしてもリピーターのお客様が資産のように残ります。
Uber Eats に出店後、約10か月の間で学んだことは、
という点です。
特に、100万円を超える売上がでたことに驚きです。
100万円という数字は財務諸表の面でも有利になります。
もちろん銀行や取引先の印象もよくなります。
パッと気軽に導入できて、経営の数字もよくなるので、出店して良かったと思います。
当店のデータが少しでも参考になれば幸いです!